支部リポート

支部リポート Vol.22

第1回東北ブラインドテニス大会in秋田」に参加

 11月7日、全国から27名、東北からは6名の選手の参加による「第1回東北ブラインドテニス大会in秋田」が、秋田市KITASUKA体育館で開催されました。この大会はJLTFの秋田県支部が協賛し、理事と会員8名がボランティアとして参加しました。

 ブラインドテニスは日本発祥のスポーツですが、視覚障がい者の競技で、宙に浮いたボールを打つという三次元の競技はテニスだけなのです。
 今回の大会ではB1(全盲)クラス、B2(0.03以下)クラス・B3(0.1以下)クラスのシングルス3種目が行なわれましたが、会場となった体育館の2面のコートには、前夜、我々スタッフが2時間以上かけて、床に這いつくばりながら規格通り1ミリも狂わないようにラインのテープを貼りました。

 ブラインドテニスの試合では、スズの音が鳴るスポンジボールを使い、弱視の方はサーバーが黄色か黒のどちらか選ぶことができるので、サービスチェンジのたび黄色と黒が入れ替わることもあります。基本ルールは「B1とB2は3バウンド、B3は2バウンドまで返球OK」ですが、通常のテニスとは異なることが多く、例えば、審判はサービスが入った場所をサービスボックスの番号(9分割)で告げたりと、慣れるまでにずいぶん戸惑いました。
 地元女子高生の誘導係は、選手誘導のほか、ボールパーソンやラインの消毒などの仕事もあり、元気にテキパキ動いて大活躍。選手の皆さんの、回転レシーブさながらの床への滑り込みプレーや勝負にかける気合い、そしてゲームセットの後はお互いをリスペクトし讃え合う素晴らしいスポーツマンシップに感動しました。
 今回、スタッフのほとんどがブラインドテニスは初めての経験でしたが、本大会を通して、少しの間でしたが選手の皆様と関われたことに感謝しています。
 実は、大会運営された秋田市のブラインドテニスサークルの練習会には、5~6年前から秋田県支部長と会員数名が参加し、一緒に仲良く練習を行なっています。私たちボランティアも大会前の練習会に参加しましたが、皆さん、障がいを感じさせないほど明るく、とても優しくフレンドリーに迎えてくれました。そして大会後も「また遊びにいらしてください!」と声をかけていただき嬉しかったです。
 このブラインドテニス大会は来年以降も秋田市での開催を考えているそうですので、今後も、長くブラインドテニスに関わらせていただきたいと思っています。

ブラインドテニス ブラインドテニス

リポート/秋田県支部リポーター koto