支部リポート2022

支部リポート Vol.60

第1回車いすテニスパラワク杯 開催

 12月24日(土)、障害の有無や年齢を超えてテニスを楽しむ「第1回車いすテニスパラワク杯」が愛媛県総合運動公園テニスコートで行われました。JLTFの愛媛県支部メンバーも応援に駆け付け、テニスの新しい魅力を体感しました。
 同大会は、パラアスリートたちの選手の社会的自立や活動環境の整備に取り組む松山市のNPO法人「パラワク」が初めて主催したもので、地元企業の実業団チームや高校、大学のテニス部、愛媛県テニス協会などが運営に協力して開催されたものです。
 当日は強い寒波が全国を襲い、めったに雪が降らない愛媛県でも積雪したため、当初、予定していたコートは使用不可となりました。ですが急きょ屋内コートを確保し、無事開催することができました。
 開会式では協賛企業やボランティア団体のご挨拶の後、(株)明治から来場者全員に高級チョコレートなどがプレゼントされました。
 注目の試合は車いすテニスプレイヤーと一般プレイヤーがペアを組んで行う「ニューミックスダブルス」です。愛媛を代表する車いすテニス国内ランキング3位(2022年12月時点)の河野直史選手とペアを組んだのは、全日本ベテラン選手権2度制覇の戦績を持つ愛媛のレジェンド、竹島哲子さん。対するは、愛媛の車いすテニスプレイヤーの先駆けで2017年全日本選抜マスターズ・クアードシングルス3位の実力者、近藤慶二選手と実業団の第一線で活躍してきた伊予銀行の植木竜太郎コーチペア。

 試合はみな真剣そのもので、ポイントごとにガッツポーズしたりラケットタッチをして、初めて顔合わせしたとは思えないペアリングを見せてくれました。
 「竹島さんとは初めてお会いしましたが、試合前にお話することができ、リラックスできました。普段は車いすテニスの仲間との練習だけですが、一般のプレイヤーと一緒にプレーすると自分のレベルアップにもなりとてもありがたいです」と河野さん。一方、竹島さんは「ニューミックスダブルスは初体験でしたが、いいゲームができました。実際に乗って車いすテニスの体験もしてみたいです」と楽しそうに話していました。

 今大会は、車いすテニスのダブルス戦もあり、現役の高校テニス部員が初めて車いすに乗ってプレーに挑戦! 河野選手とペア組み、緊張しながらも見事な連係プレーを見せてくれました。近藤選手は「現役高校生が車いすでプレーしてくれたのがとても良かった。一般プレイヤーにもぜひ車いすテニス競技を体験して一緒に楽しみ、たくさんの方にこの競技の魅力を知ってもらいたい」と話していました。

リポート/愛媛県支部リポーター かとちゃん