会長 武正 八重子
皆様には日頃より日本女子テニス連盟にご支援、ご協力を賜り心より感謝申し上げます。
昨年は能登半島地震をはじめ、全国各地で多くの自然災害に見舞われた一年でした。被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。こうした状況の中、私達は、普段通りの生活が出来る事、そしてテニスを通じて人とつながり、支え合える事に感謝しながら活動してまいりたいと思っております。
今年の干支「巳」は、成長と変化を象徴しています。当連盟も新たな挑戦を続けながら、より多くの方々がテニスを楽しめる環境を築いてまいります。
当連盟は1968年1月に全日本テニス選手権に出場していた有志らの「もっと女子テニスを盛んにし、子ども達にもテニスに親しんでもらいたい」という思いから結成されました。その団体も今年で57周年を迎え、全国47支部会員の皆様とともにテニスの普及、発展に力を注いでおります。
その活動においては、幼児からシニアまで家族三世代が一緒にテニスを楽しめる環境を大切にしています。おもな大会行事としては、初心者が気軽に参加できる「桑名杯テニス大会」、子どもと触れ合い家族で楽しむ「ファミリィーエンジョイテニス」、幅広い世代が技術の向上と交流を図る「ピンクリボンレディーステニス大会」、「全国レディース大会」、「クレストレディース大会」、指導者や審判育成のための「普及員養成講習会」や「審判養成講習会」、毎年、開催地を変えて会員が交流を深める「井上早苗杯GOGOテニスフェスティバル」や「会長杯」、「全国親睦テニス講習会サエラ」、「賛助後援旅行会」、韓国との親睦・交流を図る「日韓親善女子テニス大会」等があります。
社会活動としては「ラブ基金」による全国各地の被災地や支援団体等への寄付および寄贈、「ピンクリボンレディーステニス大会」の開催による「乳がん早期発見啓発運動」を行っており、国際大会運営にも協力して世界のテニス界の発展に寄与しております。
こうした活動が評価され、2017年度には国際オリンピック委員会(IOC)より “IOC Award 2017 –Women and Sport for Asia”を受賞いたしました。
日本女子テニス連盟は、これからもテニスの普及と発展に努め、「誰もが気軽にテニスを楽しめる環境づくり」に取り組んでまいります。
女性らしく輝き、優しさと思慮深さを大切にし、運営理念とする『誠意・情熱・希望』の精神を以て、「今、何ができるか」を常に考えチャレンジし続ける団体として、未来に向かって邁進してまいります。
人と人との出会いは、人生の宝物です。日本が平和であること、日々の生活とテニスができる喜びに感謝し、仲間と共に笑顔で楽しくプレーし、人生をエンジョイしましょう!
今後とも、皆様の温かいご指導・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
副会長 小泉 弘子
今から57年前の1968年、テニスがまだ富裕層に限られたスポーツで、かつ男性プレーヤーが多かった時代に、全日本選手権に出場経験のある女性選手や現役女性選手の有志らが中心となり、現在の『日本女子テニス連盟』の前身である「女子庭球連盟」を結成しました。
日本テニス界の発展に役立ちたい、女子テニス愛好者を増やすことにより、子供たちにもテニスに親しんでもらい、ひいては世界の舞台にプレーヤーを送り出したいという彼女たちの願いは、当連盟規約に「女子テニス愛好者の生涯スポーツとしてのテニス及びジュニアテニスの普及発展に貢献するとともに、テニスを通じ心身の向上及び国際親善に寄与することを目的とする」とうたわれています。
この規約に従い、私達はテニスの魅力を伝え、普及と活性化を支援する非営利団体として、ジュニアからシニアまで幅広い年齢層とレベルに対応した大会や親睦会・講習会などを全国規模で開催し、約28,000人の会員と共に情熱と希望を以て活動しております。
また社会活動としても「ラブ基金」を募り、様々な個人及び団体へ支援金を贈るなどのボランティア活動を行っています。
テニスは心身の健康にとても良いスポーツです。運動不足と孤独は短命に繋がるリスクとも言われますが、仲間との楽しい交流を伴うテニスは、これらのリスクを軽減することができます。ちなみにテニスをしていた人の平均寿命が、運動不足の人たちよりも平均9.7年間も長くなったという研究結果もあります。
私自身、縁あってテニスと出会い60年以上になりますが、テニスの魅力に引き込まれ、様々な立場や場面で学びを得てきました。若かりし頃は、練習や試合を通じて努力や我慢の大切さを痛感しましたし、マナーやスポーツマン精神はじめ社会人として大事なことも数多く学びました。また人生のお手本となる沢山の方々とも出会いました。心身ともに健康で心豊かな人生を与えてくれたテニスとテニスの仲間たちに心から感謝しております。
テニスは一生涯楽しめるスポーツです。皆様一緒にテニスと取り組み、日々の生活をより楽しく人生をより豊かにしていきましょう。
理事長 岡川 恵美子
1968年に「女子のテニスは女子の手で」とJLTFが発足してからもうすぐ60年。
当時の会員は20~30代から70~80代と年を重ねましたが、ラケットを持てばみんなテニスが大好き。
「やる・見る・支える」楽しみを、仲間という宝物を増やしながら活動しています。
スポーツは練習や試合を通して自分で意思を持つこと、自分で戦う強さを身につけていくことができます。JLTFの先達が考えていた女性の自立です。
「精力善用」「自他共栄」は柔道の嘉納先生の言葉ですが、人としての在り方、己の力の善い活用法、そして自分も他人もお互いに信頼し助け合うことで世の中は栄える、というこの言葉はJLTFの理念に通じるものがあります。
試合や練習会、懇親会への参加、ルールや指導方法の勉強、大会運営や観戦、そして募金活動による車いすの寄贈や乳がん撲滅キャンペーンなどなど、テニスコートの上だけではない仲間との幅広い活動をぜひ一緒に楽しみましょう。