研修会・講習会

 全国レディース委員会、オンコート審判研修会

 6月10日、モリパークテニスガーデン(旧昭和の森)インドアテニスコート(3面)で、全国レディース委員会主催の「オンコート審判研修会」が開催された。
 同研修会は、今秋(11月12~14日)、有明テニスの森公園テニスコートで開催される全国レディース全国決勝大会に、CU(チェアアンパイア)、SCU(ソロチェアアンパイア)、LU(ラインアンパイア)として活動を希望する審判員のスキルアップを目的としたもので、この日は10都県支部より30名が参加した。
 「SCUでの臨機応変な対応を目標に!」を主なテーマとした研修は、JLTF理事長の岡川恵美子A級レフェリーはじめ、西久保貴美恵全国決勝大会レフェリーとアシスタントレフェリー団を講師陣に、4都県支部より12名の全国レディース卒業生らが選手役として集まり、実戦を想定して以下の内容で行われた。
●プレマッチミーティング、ロゴチェックなどアシスタントレフェリーによるデモンストレーションの見学と質疑応答。
●一人ずつ審判台に乗り、起こりうる事柄(レットやオーバールールのタイミング、レフェリーを呼ぶケース、メディカルの手順、選手への声掛け、トランシーバーの使い方など)を研修。
●LUの練習(コールとハンドシグナル、位置取りや動きなどゲーム内での実践練習)。

 各コートでは参加者より質問や意見が活発に飛び交い、講師陣から様々なケースに対しての具体的な対応の仕方が示された。またLU練習では、より経験豊富な参加者と一緒に動きの練習を行い、アドバイスも受けて、机上だけでは経験できない感覚を養えた様子であった。

 会の最後に、西久保レフェリーから「時間内に全課題を消化することは難しいので、普段の生活の中で準備できることは、実際に声に出して練習を積んで欲しい。ルールを熟知しておくことはもちろんだが、アナウンス文の復唱や、様々な状況のシミュレーションを行い、伝え方を考えておくことが大切。決勝大会はチームで動くのでトランシーバーでの伝達方法が重要になる。各自支部に持ち帰ってまた研鑽を積んで欲しい」と総評があった。そして「決勝大会前に開催予定の有明でのオンコート研修会でまた会いましょう」と締めくくられ、参加者同士の輪も広がった。

 後日、参加者からは以下のような感想が寄せられた。
  ◎選手の気持ちに寄り添い、選手の立場に立ちながら、SCUとして凛とした態度で対応する事の大切さを痛感した。
  ◎審判の仕事は会話とコミュニケーション力をつけることが大事。
  ◎選手との信頼関係を築くことが大事。
  ◎選手に話す言葉の選び方、表情、アイコンタクトのとり方が重要。

 全国レディーステニス大会の主管を担う日本女子テニス連盟では、決勝大会に参加を希望する審判員を広く全支部から募集している。「審判で全国大会へ!」を目標に、今後も研修の場が広がっていくことを期待したい。


開会式

選手との打ち合わせ

発声とハンドシグナルの手順 ①

発声とハンドシグナルの手順 ②

実戦の中の動き

アシスタントレフェリーによるプレマッチ
ミーティングのデモンストレーション ①

アシスタントレフェリーによるプレマッチ
ミーティングのデモンストレーション ②

試合中に起きた事態に臨機応変に対応するため
の話し方や、ケースバイケースの説明など。①

試合中に起きた事態に臨機応変に対応するため
の話し方や、ケースバイケースの説明など。②

トランシーバーを使ってレフェリー、
トレーナーとの連絡、メディカルなどの対応、
治療中の相手選手への声掛けなど。①

トランシーバーを使ってレフェリー、
トレーナーとの連絡、メディカルなどの対応、
治療中の相手選手への声掛けなど。②

大会運営オンライン講習会レポート

 5月20日・28日・30日の3日間、全国レディース委員会が主催する「オンライン講習会」が計5回に渡って行われ、各支部から177名が参加した。同講習会は、これから各支部でスタートする「全国レディース都道府県大会」に向けて、各支部の大会運営に携わる方たちが「大会運営の中での疑問や問題解決方法など」を学ぶ目的で開催されたもので、各回とも岡川恵美子氏(理事長・A級レフェリー)と西久保貴美恵氏(全国レディース全国決勝大会レフェリー)が講師を担当した。
 講習に先駆けて、西久保レフェリーより「JLTFが担当するのは全国レディーステニス大会の主管であり、主催者は日本テニス協会で、全国レディース委員会は大会運営を担っている」との説明があり、その上で、都道府県大会を開催する各支部にとって最も大切な「ディレクターとレフェリーについてのポイント」が2点示された。

POINT!
① ディレクターとレフェリーで相談し、話し合って。
② レフェリーの指示、レフェリーの最終判断で。

 講習会は、上記の2ポイントを軸に、事前に寄せられた質問に対して、質問者と講師の質疑応答形式で学ぶという初めての形が取られた。そのため各回ごとに異なる内容となったが、「暑さ、ヒートルール適用について」、「メディカルタイムアウトについて」、「タイムバイオレーションについて」等、全ての回で共通する事項では理解が深まった様子であった。また回によっては、参加されたJLTF審判部門長の綱島洋子氏や A級レフェリーの山中友子氏からの意見も伺えて、実際の現場で役に立つ内容となった。
 各回とも1時間に設定された講習会であったが、終了後にも沢山の質問が寄せられ、支部での具体的な対応を話し合う場面も見られ、暑い時期に開催される全国レディース都道府県大会に向けての意識共有も図ることができて、大変に意義のある講習会となった。


第1回全国テニス技術講習会★2024東京・有明

 全国の支部会員の皆様を対象に、指導員(元プロ選手)が分かりやすく 楽しく♪ダブルスを教えてくれます!
 テニスの聖地、有明で一緒に楽しくレベルアップをしましょう!


JLTFオンラインルール講習会リポート

 2月14日・28日・29日・3月1日の4日間にわたり、8回のオンラインルール講習会が行われた。参加希望者が多かったため、当初の予定の6回から追加し、計8回の講習会には、全支部から618名が参加した。また2月29日には普及指導委員会の樗木委員長、3月1日には武正会長、小泉副会長も参加した。
 当日は普及指導委員会の審判部門長、綱島洋子(JTA公認講師)が講師を務め、1時間と短めではあったが、JLTF大会(主にダブルス大会・ロービングアンパイアの注意点など)や地元協会主催のジュニア大会における基本ルールを講習した。また暑くなる季節に向かい、選手の安全対策についても触れた。
 なお、事前に各支部へルールについてのアンケートを実施し、その中から15項目をスライドに掲載して、受講時に参加者に共有した。


過去の研修会・講習会

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