「2024全国テニス技術講習会」開催
6月12日(水)の13~17時、有明テニスの森公園インドアコート4面で、普及指導委員会主催の「2024全国テニス技術講習会」が開催された。指導部門からは望月寛子・勝見志津・岡本聖子・今西美晴の4名が講師として参加し、午前と午後を通して全国から64名の会員が参加した。
今回の技術講習会は「楽しみながらレベルアップすること・他支部の会員との交流」を目的として、初めてテニスの聖地”有明”を会場に企画されたものである。
参加者のレベルの内訳は、前半クラスが上級5名・中級26名・初中級1名で、後半クラスが上級2名・中級25名・初中級5名であったが、講師が2人ひと組(望月・岡本組、勝見・今西組)となり、2面ずつに分れ、それぞれのテーマに沿って行った。
以下、組別の講習内容と指導員の感想である。
●望月・岡本組
【テーマ/並行陣vs雁行陣】
①相手が並行陣の場合の崩し方、ポイントの取り方
*コースの打ち分けと配球はクロス、ストレート、センター、ストレートロブ、センターロブ、アングルがベース。常に足元を狙う意識が大切。
②相手の時間、スペースを奪う
*相手の状況や自分達の状況でポジションを変える。センターを抜かれないようにお互いが意識し、声掛けを行う。
望月指導員は「女子ダブルスでは先にネットを取られることに苦手意識があるが、コースを限定する事でチャンスが生まれる事や、ポイントが取れることを実感してもらえたと思う。ポジションに関する質問が多くあったが、他人のプレーを見ながら何が大事かを考え、理解してもらえて良かった」と語った。
岡本指導員は「参加者の意識が高くプレーも積極的だった。初めて聞いたアドバイスもあったと思うが、今後の練習で自分のものにして欲しい。定期的開催して内容をステップアップしていくことで、皆さんに興味を持ってもらえたら良い」と語った。
●勝見・今西組
【テーマ/ボレーとストローク技術向上と女子ダブルスにおける鉄板戦術練習2種】
①ストロークラリー+ワンポイントアドバイス
②ボレーVSストローク(今西)ボレーVSボレー(勝見)+ワンポイントアドバイス
③短めのブロックリターン+ボレー
*早いタイミングでブロックリターンを短めに打ち、サーバーの体勢を崩してオープンコートへ決める
④ストレートへのブロックリターン+スマッシュ(オープンコートへ)
*同じくブロックリターンをストレートロブを打ち、サーバーの体勢を崩して上がってきたロブをオープンコートへスマッシュ
⑤ ③と④を使った実践(指導員ペア対参加者、参加者同士)
勝見・今西両指導員は「ダブルスの必勝パターン練習を球出しから始め、最後は実際にポイントに繋げていった事で、参加者の皆さんも理解しやすかったと思う。1人1人にワンポイントアドバイスを行ったことが参加者同士のコミュニケーションにも繋がり、ポイント練習にも生きた。ハードコートに苦労していたが、最後は楽しかったと喜んで頂けて嬉しかった」と語った。
また参加者は「講師とラリーができて、上達につながるアドバイスをいただき嬉しかった」「プレー中にどのパートがうまくいってないかを見つけてもらえた」「デモンストレーションを真近で見れたのでイメージしやすかった」などの感想を述べていた。
【各指導員のプロフィール】
望月寛子 |
勝見志津 |
岡本聖子 |
今西美晴 |
前半集合 |
後半集合 |
事前ミーティング |
受付風景 |
準備体操 |
岡本指導員とボレスト |
準備体操 |
望月指導員のアドバイス |
望月・岡本指導員とゲーム形式 |
今西指導員のボレー指導 |
勝見指導員のストローク指導 |
勝見・今西指導員とゲーム形式 |
全国レディース委員会、オンコート審判研修会
6月10日、モリパークテニスガーデン(旧昭和の森)インドアテニスコート(3面)で、全国レディース委員会主催の「オンコート審判研修会」が開催された。
同研修会は、今秋(11月12~14日)、有明テニスの森公園テニスコートで開催される全国レディース全国決勝大会に、CU(チェアアンパイア)、SCU(ソロチェアアンパイア)、LU(ラインアンパイア)として活動を希望する審判員のスキルアップを目的としたもので、この日は10都県支部より30名が参加した。
「SCUでの臨機応変な対応を目標に!」を主なテーマとした研修は、JLTF理事長の岡川恵美子A級レフェリーはじめ、西久保貴美恵全国決勝大会レフェリーとアシスタントレフェリー団を講師陣に、4都県支部より12名の全国レディース卒業生らが選手役として集まり、実戦を想定して以下の内容で行われた。
●プレマッチミーティング、ロゴチェックなどアシスタントレフェリーによるデモンストレーションの見学と質疑応答。
●一人ずつ審判台に乗り、起こりうる事柄(レットやオーバールールのタイミング、レフェリーを呼ぶケース、メディカルの手順、選手への声掛け、トランシーバーの使い方など)を研修。
●LUの練習(コールとハンドシグナル、位置取りや動きなどゲーム内での実践練習)。
各コートでは参加者より質問や意見が活発に飛び交い、講師陣から様々なケースに対しての具体的な対応の仕方が示された。またLU練習では、より経験豊富な参加者と一緒に動きの練習を行い、アドバイスも受けて、机上だけでは経験できない感覚を養えた様子であった。
会の最後に、西久保レフェリーから「時間内に全課題を消化することは難しいので、普段の生活の中で準備できることは、実際に声に出して練習を積んで欲しい。ルールを熟知しておくことはもちろんだが、アナウンス文の復唱や、様々な状況のシミュレーションを行い、伝え方を考えておくことが大切。決勝大会はチームで動くのでトランシーバーでの伝達方法が重要になる。各自支部に持ち帰ってまた研鑽を積んで欲しい」と総評があった。そして「決勝大会前に開催予定の有明でのオンコート研修会でまた会いましょう」と締めくくられ、参加者同士の輪も広がった。
後日、参加者からは以下のような感想が寄せられた。
◎選手の気持ちに寄り添い、選手の立場に立ちながら、SCUとして凛とした態度で対応する事の大切さを痛感した。
◎審判の仕事は会話とコミュニケーション力をつけることが大事。
◎選手との信頼関係を築くことが大事。
◎選手に話す言葉の選び方、表情、アイコンタクトのとり方が重要。
全国レディーステニス大会の主管を担う日本女子テニス連盟では、決勝大会に参加を希望する審判員を広く全支部から募集している。「審判で全国大会へ!」を目標に、今後も研修の場が広がっていくことを期待したい。
開会式 |
選手との打ち合わせ |
発声とハンドシグナルの手順 ① |
発声とハンドシグナルの手順 ② |
実戦の中の動き |
アシスタントレフェリーによるプレマッチ ミーティングのデモンストレーション ① |
アシスタントレフェリーによるプレマッチ ミーティングのデモンストレーション ② |
試合中に起きた事態に臨機応変に対応するため の話し方や、ケースバイケースの説明など。① |
試合中に起きた事態に臨機応変に対応するため の話し方や、ケースバイケースの説明など。② |
トランシーバーを使ってレフェリー、 トレーナーとの連絡、メディカルなどの対応、 治療中の相手選手への声掛けなど。① |
トランシーバーを使ってレフェリー、 トレーナーとの連絡、メディカルなどの対応、 治療中の相手選手への声掛けなど。② |
大会運営オンライン講習会レポート
5月20日・28日・30日の3日間、全国レディース委員会が主催する「オンライン講習会」が計5回に渡って行われ、各支部から177名が参加した。同講習会は、これから各支部でスタートする「全国レディース都道府県大会」に向けて、各支部の大会運営に携わる方たちが「大会運営の中での疑問や問題解決方法など」を学ぶ目的で開催されたもので、各回とも岡川恵美子氏(理事長・A級レフェリー)と西久保貴美恵氏(全国レディース全国決勝大会レフェリー)が講師を担当した。
講習に先駆けて、西久保レフェリーより「JLTFが担当するのは全国レディーステニス大会の主管であり、主催者は日本テニス協会で、全国レディース委員会は大会運営を担っている」との説明があり、その上で、都道府県大会を開催する各支部にとって最も大切な「ディレクターとレフェリーについてのポイント」が2点示された。
POINT!
① ディレクターとレフェリーで相談し、話し合って。
② レフェリーの指示、レフェリーの最終判断で。
講習会は、上記の2ポイントを軸に、事前に寄せられた質問に対して、質問者と講師の質疑応答形式で学ぶという初めての形が取られた。そのため各回ごとに異なる内容となったが、「暑さ、ヒートルール適用について」、「メディカルタイムアウトについて」、「タイムバイオレーションについて」等、全ての回で共通する事項では理解が深まった様子であった。また回によっては、参加されたJLTF審判部門長の綱島洋子氏や
A級レフェリーの山中友子氏からの意見も伺えて、実際の現場で役に立つ内容となった。
各回とも1時間に設定された講習会であったが、終了後にも沢山の質問が寄せられ、支部での具体的な対応を話し合う場面も見られ、暑い時期に開催される全国レディース都道府県大会に向けての意識共有も図ることができて、大変に意義のある講習会となった。
第1回全国テニス技術講習会★2024東京・有明
全国の支部会員の皆様を対象に、指導員(元プロ選手)が分かりやすく 楽しく♪ダブルスを教えてくれます!
テニスの聖地、有明で一緒に楽しくレベルアップをしましょう!
JLTFオンラインルール講習会リポート
2月14日・28日・29日・3月1日の4日間にわたり、8回のオンラインルール講習会が行われた。参加希望者が多かったため、当初の予定の6回から追加し、計8回の講習会には、全支部から618名が参加した。また2月29日には普及指導委員会の樗木委員長、3月1日には武正会長、小泉副会長も参加した。
当日は普及指導委員会の審判部門長、綱島洋子(JTA公認講師)が講師を務め、1時間と短めではあったが、JLTF大会(主にダブルス大会・ロービングアンパイアの注意点など)や地元協会主催のジュニア大会における基本ルールを講習した。また暑くなる季節に向かい、選手の安全対策についても触れた。
なお、事前に各支部へルールについてのアンケートを実施し、その中から15項目をスライドに掲載して、受講時に参加者に共有した。
2024年度 第12回各エリア研修会
過去の研修会・講習会